訪問看護の仕事

看護師といえば、病院で患者さんのお世話に勤務時間ずっとたちっぱなしで働いている看護師さんのイメージがあります。
入院中の患者さんのお世話をしたり、話を聞いたり、点滴や注射をしたり、殆ど休む暇もないほど動き回る肉体労働です。
訪問看護師もそうです。移動は車などに座っていきますが、患者さん宅に到着すると、患者さんの看護に殆ど立ちっぱなしの仕事が続きます。
こういった職場で働く看護師さんたちのデスクワークといえば、申し送りに使うカルテなどの整理や、カンファレンスや申し送りの時間くらいです。
しかし、同じ看護師の仕事でも、デスクワークが中心になる看護師の仕事もあります。
たとえば臨床経験がある看護師なら、医薬品や医療機器を製造販売するに当たっての臨床試験ともいえる治験の仕事があります。
治験における看護師の役割は、各種のデータを管理することです。
また、新しく発売された医療機器の取り扱いを説明するインストラクターや、カルテ入力を補助する看護師の仕事もあります。
社員が多く働く企業には、その企業の医務室や健康管理室で勤務する看護師という仕事もあります。
企業で働く職員たちの健康管理や健康に関する指導などを行ないます。
また、軽い怪我や病気で病院へ行くまでもないと判断されたときの病気や怪我の処置なども行ないます。
企業で働く産業看護師の場合、社員の健康診断などのデータなどをパソコンに入力したりする作業もあるため、ある程度パソコンのスキルも必要です。
また、地域の健康相談のコールセンター勤務もあります。
長年培ってきた看護師としての知識が発揮される職場です。
求人も出されていますが、看護師としての実務経験が問われるなかなか採用条件の厳しい職場です。
地域の人々の健康相談にのってアドバイスしたり、時には病院を紹介することもあります。
いずれにしてもデスクワークだから楽な仕事というわけではなく、常に看護師としての知識や技術を必要とされる職場です。